水療法について
水療法には飲用電解還元水(飲用機能水、活性水素水)と強酸性水(塗布用強酸性水)の2種類の水を使用します。
飲用電解還元水(飲用機能水、活性水素水)
比較的弱い電力により水を電気分解して生成された、アルカリ性を示す水です。
- pH………11.0以下(通常はpH9.0~10.0程度)
- 酸化還元電位…-150mV以下(推奨品は-350mV以下)
- クラスター(水の分子構造)…極小
以上の条件を満たした水を言います。
電解還元水の作用には、「フリーラジカル理論」「スカベンジャー作用」が提唱されています。この作用を簡単に説明致します。
我々の身体では、食品添加物、水道水中の塩素やトリハロメタン、大気汚染、精神的ストレスなど、生活環境全般から受ける様々な刺激により「活性酸素」が 余分に作られています。この「活性酸素」は人体には大変必要なものですが、過剰に生産されると不飽和脂肪酸と結びついて過酸化資質となります。この過酸化 資質はそれ自体に毒性があり、血管に付着して動脈硬化の原因となったり、DNAに傷をつけ癌の原因となったりします。また、老化も過酸化資質が原因と考え られています。元々人体は「活性酸素」を除去する酵素(SOD酵素)を持っていますが、その許容範囲を超えています。分かりやすく言い換えれば、我々の身 体が余分な「活性酸素」により酸化(分子から電子が奪われる事)され、錆びた状態になり、多くの病気(アレルギー疾患も含む)が起こると言われています。
従って、余分な「活性酸素」に還元力を持った物質(酸化を元に戻す物質、電子を与える物質)を与えれば、我々の身体は酸化されずにすむわけです。それが電解還元水(飲用機能水、活性水素水)です。
電解還元水はマイナスの電位を持った電子の集団であり、マイナスの低い「酸化還元電位」を持っています。(当研究所推奨品は-350MV以下)「酸化還 元電位」とは、ある化合物が他の化合物を酸化還元する能力のことで、(+)の数値が大きいほど、相手を酸化する能力が強く、(-)の数値が大きいほど、相 手を還元する能力が強い状態にあります。
電解還元水が持つ、このマイナスの「酸化還元電位」と電解還元水に含まれる活性水素が、余分な「活性酸素」を中和・除去し無害な水に変えてしまいます。 「酸化還元電位」は、マイナスが低ければ低いほど「活性酸素」の働きを抑えます。ちなみに水道水の「酸化還元電位」は+400~+800MV程度ですので、逆に「活性酸素」を増加させる結果となります。
また、電解還元水は、通常の水道水より水の分子構造(クラスター)が小さいものに変化しています。そのため、身体の細胞成分に吸収されやすく、従って新陳代謝をより順調にし、細胞や組織の活性を高め、老廃物・化学物質の排泄を促進し、同時に腸内の異常醗酵を抑えます。
アトピー性皮膚炎の場合、この良質の電解還元水を続けて飲むことにより、自然治癒力・免疫力が正常に戻り、ステロイド剤などで低下した副腎の機能を正常に戻し、副腎皮質ホルモンの分泌を促進し、アトピー性皮膚炎を改善へ向かわせます。
人体の60~70%は水でできています。血液は約80%、母乳は約89%、細胞は約92%、そして羊水に至っては約100%が水でできています。もし、 その水が構造の乱れた水であったら、様々な病気疾患における改善は大変難しくなります。人間の細胞は5~7年間で全て入れ替わります。(年齢などによって年数が違う)その新しくできる細胞の92%を占める水が、構造の正しい水に入れ替われば、様々な疾患は改善すると言われています。この良質の電解還元水を 継続して飲むことにより細胞レベルからの体質改善が図れ、自然治癒力・免疫力を正常に戻し、アトピー性皮膚炎の場合などは、ステロイド剤などの連用により機能が低下した副腎を正常に戻し、副腎皮質ホルモンの分泌を促進し、改善へ向かわせます。
強酸性水(塗布用強酸性水)
「強酸性水」は、微量の電解質(Ncal等)を添加し高い電圧で電気分解するという物理的作用により、強力な電気的ポテンシャルを持たせた水です。化学薬品ではありません。
電気分解により陽性極にできる水で
- PH(ペーハー)……2.7以下
- 酸化還元電位……+1,100mv以上
- 残留塩素…30PPM
- 溶存酸素…10PPM
を言います。
PH2.7以下あるからと言って、皮膚が溶けたり、皮膚が荒れたり、金属を溶かしたりすることはありません。塩素や硫酸などの酸性とは意味が違うのです。電気的に分離して酸性を示しているのです。「強酸性水」の酸は、水素イオンの量で決まります。
この「強酸性水」は、微生物・雑菌の生存可能範囲を超えた条件の水で、強力な殺菌作用があり、一般細菌、ウイルス、真菌、芽胞菌(枯草菌)などの全ての病原菌に対して有効な殺菌作用があります。
皮膚に対しては、殺菌効果、細胞賦活効果、修練効果、アストリンゼント効果、漂白効果、消炎効果、止血効果などがあります。
「強酸性水」を塗布すると、アトピー性皮膚炎、湿疹、床ずれ、足百癬(水虫)、尋常性ざ瘡(にきび)に症状の改善が認められます。
これら水療法は、7年前に財団法人機能水研究振興財団が設立され、厚生労働省・農林省の後援の元、毎年学会である「機能水シンポジウム」が開催され、多くの臨床発表がなされています。また、活性酸素の消去に関しては、九州大学の白畑教授により、去年学会発表され、 大きな反響を呼んでいます。いわゆるこの水療法は、医学的・科学的根拠の裏づけがあり、全国の病院で治療として導入され、何万という臨床がある治療法です。